
10.12.2016
7.14.2016
2016年度全国大会 開催予定
2016年度 第27回全国大会に関するお知らせ
例年12月に開催されてきた大会が、11月開催に変更
2016年度全国大会は下記のとおり開催されます。
開 催 日:2016年11月19日(土)午前~20日(日)午後場 所:関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス
<会場案内>
関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス [兵庫県西宮市]:兵庫県西宮市上ケ原一番町1番155号
各キャンパスへの交通アクセス:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001816.html
西宮上ヶ原キャンパス案内:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
研究発表募集
応募時期が例年より1か月早まりますのでご注意ください!
全国大会の研究発表を募集しています。エントリーは年間を通して随時受けつけており(できれば7月末まで)、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。へミングウェイ研究全般はもちろん、ヘミングウェイと他の作家を横断する研究、ヘミングウェイと教育の連関など幅広く歓迎します。研究歴を問わず多くの方々の積極的なご応募をお待ちしています。(研究発表には審査がありますことご承知おきください。)大学院生の発表に対しては、協会から研究奨励金が支給されます。
ワーク・イン・プログレス発表募集
応募時期が例年より1か月早まりますのでご注意ください!
全国大会のワーク・イン・プログレスにおける発表を募集しています。エントリーは年間を通して随時受けつけており(できれば7月末まで)、「発表要旨」を添えての応募締切は8月下旬となります。未完の研究、中途の研究、未解決の問題などなど、完成された研究である必要はありません。未完成のまま提示して,みなで問題を共有し議論し、あるいはアドヴァイスをおくり、その研究を実りあるものにするのが目的です。ご応募があったものは原則としてすべて受理します。多数のご応募があった場合などには、調整をさせていただき、全国大会以外の機会も含めて臨機応変に発表機会を設定します。なお、ワーク・イン・プログレスも大学院生への研究奨励金の対象となります!
エントリー/応募/照会
◇◇◇各種エントリー・応募先◇◇◇
下記にて、エントリー・応募を受け付けております。大会運営委員<全国大会担当>・小笠原亜衣:fet72308アットkwansei.ac.jp
◇◇◇その他、大会運営に関するご照会◇◇◇
大会運営委員長・大森昭生e-mail:omoriアットc.kyoai.ac.jp
5.04.2016
5.03.2016
日本ヘミングウェイ協会2016年5月ワークショップ
日本ヘミングウェイ協会2016年5月ワークショップ
2016年5月28日(土)10時〜12時30分京都大学吉田キャンパス(〒606-8501 京都市左京区吉田本町)
吉田南総合館西棟1階 共西11講義室
28日18時頃から会場近辺で懇親会(会費5000円前後)を予定しておりますので、ふるってご参加ください。懇親会への参加については事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp)までメールでお申し込みください。
締め切りは5月10日(火)です。
※NL70号で5月10日(金)と記載してしまいました。10日(火)の誤りです。お詫びして訂正いたします。
-----プログラム-----
■タイトル
"The Last Good Country"再考―50年代のニックとヘミングウェイ
■メンバー
司会・講師:フェアバンクス香織(文京学院大学)
講師:田村恵理(石川県立大学)
日下幸織(九州大学、院)
渡邉藍衣(東京女子大学、院)
■概要
“The Last Good Country” は1952年、『老人と海』の出版と同じ年に執筆が開始され、亡くなる3年前の58年まで断続的に執筆されたヘミングウェイ晩年の作である。彼の死後、フィリップ・ヤング編のThe Nick Adams Stories(1972)で初めて公となった当作品は、その後もThe Complete Short Stories of Ernest Hemingway: The Finca Vigía Edition(1987)およびThe Collected Stories(1995)の二度にわたって再掲された。約20年の時を経て突如復活した「ニック・アダムズ物語」——。16歳の時に起きた「アオサギ事件」を下敷きにしたこの中編小説は、近年、ニックとリトレスにみられる兄妹の近親姦的な関係やリトレスの男の子への変身願望など、ジェンダー/セクシュアリティの射程から徐々に読み解かれるようになってきた。しかし、ニック・アダムズ物語群の中でも特異な位置を占め、かつ『エデンの園』との関連性も強い当作品は、より広い視点から議論できる可能性を秘めている。
本シンポジウムでは、従来の先行研究ではほとんど着目されてこなかったキーワードを軸に、4名の発表者が “The Last Good Country” の再考を試みる。まず田村と日下は、当作品における家族の存在/不在に着目。 “Fathers and Sons”(1933)などの考察を交えながら、田村は “The Last Good Country” の存在意義をニック・アダムズ物語群における息子と妹の位置の接続性から見いだし、日下は “The Last Good Country” におけるヘミングウェイと「父」との関係に迫る。また渡邉とフェアバンクスは、当作品がヘミングウェイの晩年に書かれた唯一の「ニックもの」である点に注目。渡邉は晩年のヘミングウェイのミシガン(の森)への眼差しを、初期作品との比較や宗教と絡めて探り、フェアバンクスはヘミングウェイが残そうとした“晩年の「ニック」”を、同時期に執筆された『エデンの園』のニックとの関連性や「作家(小説)vs.画家(絵画)」の構図のなかで捉え直す。
なお、本シンポジウムではThe Collected Storiesのテクストを使用する。
■京都大学吉田キャンパスへの主な交通機関
■吉田南校内マップ
3.17.2016
日本アメリカ文学会東京支部3月例会のお知らせ
〈3月例会のお知らせ〉
講師:フェアバンクス香織(文京学院大学)
司会:長谷川裕一(関東学院大学)
<発表要旨>
アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)が生前最後に出版した小説は『老人と海』(1952)。その二年後に受賞したノーベル文学賞のスピーチにおいて、彼は、真の作家が世に送り出す作品は常に「新たな始まり」だと述べた。しかし、ヘミングウェイ自身が実際に「新たな始まり」を目指してその後も執筆活動を続けたかどうかについては、さほど関心が寄せられなかった。後年の彼は、度重なる傷病や不安定な精神状態が顕著だったからである。
ところが、ヘミングウェイは『老人と海』以降も執筆の手を緩めることなく、時には二つの作品を交互に進めながら、死の間際まで意欲的に創作活動を続けた。彼が遺した作品の数は、長編で5つ、中・短編はそれを優に超える。特に未完のまま放置するようになった第二次大戦以降の作品群には、共通して、ヘミングウェイが独自の自伝スタイルを生み出そうとした形跡がみてとれる。未完がゆえに、実験的だったがゆえにその形跡は弱々しいものではあるが、草稿には手書きの修正痕や、幾通りも認めた文章がそのままの形で残っており、彼の自伝創造への思いを直に感じとることができる。
ヘミングウェイの死後、断続的に出版された作品はその都度大きな話題を呼び、ヘミングウェイ研究に新たな潮流をもたらした。性役割の交換を描いた『エデンの園』はその代表格だろう。しかし遺族らによって編纂されたテクストは、ヘミングウェイが遺したテクストそのものではない。『エデンの園』は草稿の半分以上が削除され、パリ回想録『移動祝祭日』でも人称代名詞が変更された。作者の単純ミスと判断された人称代名詞も、実際には自伝創造に向けた試行錯誤の形跡だったにもかかわらず・・・。
本発表では、ヘミングウェイが死後出版作品群の執筆を通じて成し得ようとした自伝創造への道程と、それが編纂によっていかに阻まれてきたかを、いくつかの作品を例に検証したい。そして同時期に執筆されながら、出版の日の目を見た『河を渡って木立の中へ』との分岐点を探っていきたい。
ところが、ヘミングウェイは『老人と海』以降も執筆の手を緩めることなく、時には二つの作品を交互に進めながら、死の間際まで意欲的に創作活動を続けた。彼が遺した作品の数は、長編で5つ、中・短編はそれを優に超える。特に未完のまま放置するようになった第二次大戦以降の作品群には、共通して、ヘミングウェイが独自の自伝スタイルを生み出そうとした形跡がみてとれる。未完がゆえに、実験的だったがゆえにその形跡は弱々しいものではあるが、草稿には手書きの修正痕や、幾通りも認めた文章がそのままの形で残っており、彼の自伝創造への思いを直に感じとることができる。
ヘミングウェイの死後、断続的に出版された作品はその都度大きな話題を呼び、ヘミングウェイ研究に新たな潮流をもたらした。性役割の交換を描いた『エデンの園』はその代表格だろう。しかし遺族らによって編纂されたテクストは、ヘミングウェイが遺したテクストそのものではない。『エデンの園』は草稿の半分以上が削除され、パリ回想録『移動祝祭日』でも人称代名詞が変更された。作者の単純ミスと判断された人称代名詞も、実際には自伝創造に向けた試行錯誤の形跡だったにもかかわらず・・・。
本発表では、ヘミングウェイが死後出版作品群の執筆を通じて成し得ようとした自伝創造への道程と、それが編纂によっていかに阻まれてきたかを、いくつかの作品を例に検証したい。そして同時期に執筆されながら、出版の日の目を見た『河を渡って木立の中へ』との分岐点を探っていきたい。
登録:
投稿 (Atom)