4.23.2018

Newsletter 74 記載事項の訂正

 日本ヘミングウェイ協会 ニューズレター編集室から 5月ワークショップ「会場案内」の「見出し」の訂正のお願い。

 現在会員の皆様に配布させていただいているニューズレター74号の16頁、本年度5月のワークショップの「会場案内」の見出しに訂正が
ございます。
正しくは、
 「静岡大学静岡キャンパス」ではなく「東京女子大学」
です。
(「見出し」表記のみ訂正をお願いします。その他マップ等に訂正はございません。)
 
 ご迷惑をおかけして大変申し訳有りません。お間違えのないようにお早めのご準備をお願い申し上げます。
 このようなミスが再発しないよう、編集委員一同、今後一層の注意を払いながら編集作業に取り組みたいと存じます。
  今後ともニューズレターをよろしくご愛読くださいませ。

日本ヘミングウェイ協会 ニューズレター編集委員長 中村嘉雄

4.18.2018

日本ヘミングウェイ協会 2018年5月開催 ワークショップのお知らせ

日本ヘミングウェイ協会

2018年5月 ワークショップ

日時:2018年5月19日(土)10時〜12時30分
場所:東京女子大学(東京都杉並区善福寺2丁目6−1)
   24号館1階 24101教室
※19日18時頃から会場近辺で懇親会(会費5000円前後)を予定しておりますので、ふるってご参加ください。懇親会への参加については事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp)までメールでお申し込みください。
締め切りは5月7日(月)です。

■タイトル

「ヘミングウェイに学ぶ創作技法―“The Killers”を読む」

■メンバー

司会・講師 中垣恒太郎(専修大学)
   講師 若松 正晃(福山大学)
   講師 岡田 大樹(専修大学(兼))
   講師 児玉 晃二(関東学院大学)

■概 要

ヘミングウェイの創作論は、同時代作家から21世紀現在の表現者に至るまで絶大な影響力を持ち続けている。青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう!(全2巻)』(岩波書店、2015)は、『パリ・レヴュー』(The Paris Review, 1953- )に掲載された、ジョージ・プリンプトンによるヘミングウェイ自身(1958年)へのインタビューを含む1950年代から21世紀におよぶ計22の作家によるインタビューを選出したアンソロジーであるが、作家が創作について語るとき、ヘミングウェイはその準拠枠として常に用いられている。この系譜は、筒井康隆『創作の極意と掟』(2014)、村上春樹『職業としての小説家』(2015)から、マンガ家の『荒木飛呂彦による漫画術』(2015)まで継承されている。
 また、近年注目されている「アダプテーション」の概念理論からも、とりわけ視覚文化の表現者たちがヘミングウェイの作品世界から創作の源を得ていることも注目に値する。「映像の詩人」と称されたアンドレイ・タルコフスキーが全ロシア国立映画大学在学中に同級生たちとヘミングウェイの“The Killers”を翻案した20分ほどの短編映画(1956)を手がけている。影や鏡を用いた技巧、会話表現など後に開花するタルコフスキーの表現技法の萌芽を見出すことができる初期作品として研究者の評価も高い。さらに先行する“The Killers”の翻案映画作品となるロバート・シオドマク監督版(1946)も、「フィルム・ノワール」のジャンルを代表する位置づけであり、「ナタラージュ」と呼ばれるナレーションとモンタージュを合成した概念による独特の手法が効果的に用いられている。あるいは、イラストレーター・絵本作家、佐々木マキの初期漫画作品として、同じ“The Killers”の翻案となる「殺人者(ヘミングウェイによる)」(1968)が雑誌『月刊漫画ガロ』にて発表されている。先鋭的な手法に自覚的な他のメディアの表現者にとっても、ヘミングウェイの作品が自身の手法を育んでいく上で道標となってきた。
 このような同時代および後世の多様な表現者が現在に至るまで参照し続けているヘミングウェイの創作技法の系譜を踏まえた上で、本ワークショップでは、“The Killers”の作品講読研究を展開する。1926年5月16日、女性をめぐるわずらわしい問題から逃げるようにして旅に出たヘミングェイがマドリードの小さなホテルにてわずか一日で書き上げたとされる“The Killers”は、Scribner’s Magazine(1927年3月号)に発表され、第3短編集Men Without Women (1927)に収録されている。
 「ヘミングウェイに学ぶ創作技法」というテーマを掲げ、ヘミングウェイの「氷山理論(省略技法)」やハードボイルドの手法に至る着想と発展、会話表現、人物の心情、視点や時間の技法、ニック・アダムス連作としての位置づけ……など様々な観点から再検討を試みる。多彩な表現者たちがヘミングウェイの創作論、創作技法からどのように学び、どのように創作のインスピレーションを得てきたのか。さらに21世紀の今現在、創作をめぐる現場においてヘミングウェイはどのように有効でありうるのであろうか。
 ヘミングウェイ研究者、同時代作家のFaulkner研究者、現代アメリカ文学研究者・翻訳者の観点から、それぞれ若松正晃氏、岡田大樹氏、児玉晃二氏に、作品講読に根差した論点を自由に提起いただき、登壇者およびフロアを交え、様々な観点から作品を吟味検討してみたい。多くの表現者がその斬新な手法に感銘を受け、創作のインスピレーションを得てきたこの短編作品を軸に多彩な研究の観点を交錯させ、さらに、創作表現、創作教育の可能性までをも展望することにより、ワークショップならではの人文学研究の饗宴を目指したい。
 多くの方々のご参加を心より歓迎します。

■東京女子大学への主な交通機関

<JR「西荻窪」駅から>
JR「西荻窪」駅(JR中央線、JR中央・総武線、東京メトロ東西線乗入)
・ 北口より徒歩12分
・ 北口(1番のりば)より関東バス・西10・吉祥寺駅(北口)行バスで「東京女子大前」下車
※ 中央特快、通勤快速、通勤特別快速は西荻窪駅には停車しません。
※ 土・日・祝日は中央線快速が西荻窪駅には停車しません。中央・総武線各駅停車または東京メトロ東西線乗り入れをご利用ください。
<JR「吉祥寺」駅・京王「吉祥寺」駅から>
JR「吉祥寺」駅(JR中央線、JR中央・総武線、東京メトロ東西線乗入)
京王「吉祥寺」駅(京王井の頭線)
・ 北口(3番のりば)より関東バス・西10・西荻窪駅行バスで「東京女子大前」下車すぐ
※ JR中央特快、JR通勤特別快速は吉祥寺駅には停車しません。
<西武「上石神井」駅から>
西武「上石神井」駅(西武新宿線)
・ 南口より関東バス・西02・西荻窪駅行バスで「地蔵坂上」下車 徒歩5分


1.16.2018

2018年5月WSと11月全国大会の日程・場所のお知らせ

2018年度のワークショップと全国大会は下記の通り開催されます。
多くの皆様のご参加、そして研究発表等へのご応募をお待ちしています。

◎2018年5月 ワーククショップについて
■日時:2018年5月19日(土) 午前中
■場所:東京女子大学(東京都杉並区)
■コーディネーター:中垣恒太郎氏
※5月19日午後~20日:日本英文学会全国大会が同会場で開催されます。

◎2018年度 第29回全国大会について
■日時:2018年11月17日(土)午前~18日(日)午前
■場所:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス
■研究発表募集 
全国大会の研究発表を募集しています。エントリーは随時7月末まで、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。
 へミングウェイ研究全般はもちろん、ヘミングウェイと他の作家を横断する研究、ヘミングウェイと教育の連関など幅広く歓迎します。研究歴を問わず多くの方々の積極的なご応募をお待ちしています。(研究発表には審査がありますことご承知おきください。)大学院生の発表に対しては、協会から研究奨励金が支給されます。
■ワーク・イン・プログレス発表募集 
 全国大会のワーク・イン・プログレスにおける発表を募集しています。エントリーは随時7月末まで、「発表要旨」を添えての応募締切は8月末となります。
 未完の研究、中途の研究、未解決の問題などなど、完成された研究である必要はありません。未完成のまま提示して,みなで問題を共有し議論し、あるいはアドヴァイスをおくり、その研究を実りあるものにするのが目的です。ご応募があったものは原則としてすべて受理します。多数のご応募があった場合などには、調整をさせていただき、全国大会以外の機会も含めて臨機応変に発表機会を設定します。なお、ワーク・イン・プログレスも大学院生への研究奨励金の対象となります!
■エントリー/応募/照会
下記にて、エントリー・応募を受け付けております。
大会運営委員<全国大会担当>・小笠原亜衣:aiogasawaraアットkwansei.ac.jp

10.08.2017

2017年度 第28回全国大会

日本ヘミングウェイ協会 第28回全国大会 

1. 開 催 日:2017年11月18日(土)~19日(日)
2. 場   所:内田洋行株式会社「東京 ユビキタス協創広場 CANVAS」

東京都中央区新川2-4-7 http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/tokyo/index.html)

<11月18日(土) 【CANVAS 2F】>

10:00-10:10 開会の辞 
       大会運営委員長・大森昭生(共愛学園前橋国際大学)
10:10-12:15 研究発表①
 10:10-11:10 発表(1)司会・瀬名波栄潤 (北海道大学)
   千代田夏夫(鹿児島大学)
   「ヘミングウェイとフィッツジェラルドにおける「ロマンス」
    ――フィッシャーキング伝説と第一次世界大戦を手がかりに」
 11:15-12:15 発表(2)司会・山本裕子(千葉大学)
   松岡信哉(龍谷大学)
   「ヘミングウェイとフォークナーのネイティブ・アメリカン
    ――ペルソナ的白人男性の語りとの関係」
12:15-12:30 インフォメーション
12:30-14:00 昼休み・合同委員会
14:00-17:30 シンポジウム
  「ヘミングウェイとパリ――他作家との比較を通じて」
   コーディネーター/シンポジスト・小笠原亜衣(関西学院大学)
   「喪失と自由の狭間で:ヘミングウェイとバーンズの移動性」
   シンポジスト・高野泰志(九州大学)
   「ジェイムズ、ヘミングウェイ、覗きの欲望」
   シンポジスト・フェアバンクス香織(文京学院大学)
   「追憶のパリ――死後出版作品群における
           「1920年代パリ」の記憶とその機能」
 (15:30~16:00 コーヒー・ブレイク)
17:30-18:00 総会 事務局長・新関芳生(関西学院大学)
18:30-   懇親会 
気楽な楽しい会ですので、ふるってご参加ください。 会場等の詳細は当日お知らせいたします。会費は5千円程度の予定です。
出席希望は事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp)へemailで通知願います。〆切は,10月30日(月)。準備の都合上、事前の出席通知をお願いいたします。

<11月19日(日) 【CANVAS 2F】>

10:00-12:30 ワーク・イン・プログレス
 10:00-10:15 イントロダクション・移動
 10:15-11:30 グループセッション
  Aグループ:コーディネーター・辻秀雄(首都大学東京)
    長尾晋宏(森ノ宮医療大学)
    「俗人による偉業―『老人と海』におけるサンチャゴの分析―」
  Bグループ:コーディネーター・古谷裕美(中央大学・非)
    畠山研(八戸工業大学)
    「“Fishing for Victory?”—— 第一次大戦期の食糧問題と
                 「大きな二つの心臓のある川」」
 11:30-12:30 全体セッション
12:30-12:40 閉会の辞 会長・前田一平(鳴門教育大学)

下記から印刷用のプログラムと発表要旨をダウンロードできます。
第28回全国大会プログラム
第28回全国大会発表要旨集

4.17.2017

2017年5月ワークショップの詳細をお知らせします

日本ヘミングウェイ協会2017年5月 ワークショップ

■日 時:2017年5月20日(土)10時〜12時30分
■場 所:静岡大学静岡キャンパス(静岡県静岡市駿河区大谷836)
     人文社会科学部B棟4階402教室
■タイトル
「"My Old Man" を読む」
■メンバー
司会・講師:小笠原亜衣(関西学院大学)
   講師:水野尚之(京都大学)
      森 瑞樹(広島経済大学)
      松井一馬(慶應義塾大学(非))
■概要
 5月のワークショップではここ数回、ひとつの短編作品を複数人で論じる形式を採用している。今回は『われらの時代に』(1925)所収の “My Old Man”(「ぼくの父さん」)を4人の発表者で論じる。
 ヘミングウェイが “My Old Man”を書きだしたのはパリに到着して半年あまり経った1922年7月から9月頃と考えられている。夏の競馬シーズンにあたるこの時期、実際の競走馬Ksar(ヘミングウェイは本作でも『午後の死』でも”Kzar”と表記)とKircubbinが本命馬だった7月の特定のレースを利用して作品が書かれたという(ちなみにこのレースは八百長レースではない)。『移動祝祭日』(1964)の「偽りの春」でも書かれるように、ヘミングウェイはパリ時代に競馬場にでかけレースに興じた。こうした知識や経験は“My Old Man”での競馬場の正確な描写や、音が聞こえるようなレースの臨場感に活き活きと結実している。Michael Reynoldsは、直接の観察をニュース等から得た二次情報と結びつけて虚構作品に仕立て上げるヘミングウェイの能力こそオリジナルなものであり、これはシャーウッド・アンダソンからもエズラ・パウンドからも、あるいはガートルード・スタインからも学んだものではない、と当時の師匠的存在を並べて強調するが(“Hemingway’s ‘My Old Man’: Turf Days in Paris” 1990)、Reynoldsがこのようにやや執拗な調子で言わなければならないほどに、初期の批評は “My Old Man”をアンダソンの短編 “I Want To Know Why”(「わけを知りたい」)との比較・影響関係で論じるものが多かった。その後も批評対象として取り上げられることは決して多いとは言えず、Susan Beegel編のHemingway’s Neglected Short Fiction (1989) にも対象作品として含まれてはいるが、しかし、語り手の少年Joe Butlerの語りの二重性に着目する議論(物語時間と語っている時間にずれがある)や、「書くことについて」“On Writing” でニックが “My Old Man”の作者とされていることからニック=『われらの時代に』作者説(いわゆる「メタフィクション」論)を拓くなど、近年は興味深い論考も続いている。
 本ワークショップではヘンリー・ジェイムズあるいはアメリカ演劇がご専門の水野尚之氏、森瑞樹氏、松井一馬氏にご登壇いただき、フレッシュな視点でご議論いただきます。ヘミングウェイ作品における広い意味での暴力と八百長、競争馬のメタファー、騎乗法「モンキー乗り」=黒人の乗り方という連想から拓かれる人種意識、『われらの時代に』の他作品・中間章がつなぐ馬と戦争の連関、疾走する馬と初期映画がつなぐ視覚/語りの実験など、さまざまな視点が予定されています。ぜひご出席ください。
(文責:小笠原亜衣)

■懇親会
 20日18時頃から会場近辺で懇親会(会費5000円前後)を予定しておりますので、ふるってご参加ください。懇親会への参加については事務局(hemingwayjapan@yahoo.co.jp
までメールでお申し込みください。締め切りは5月5日(金)です。

■静岡大学キャンパスマップ